【開催レポート】講座「パラバドミントン」(9/27)

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渋谷区スポーツボランティアでは、ゲストをお招きしたトークイベントや活動に役立つ技を身につけるワークショップなど、さまざまなプログラムの「講座」を実施しています。今回は、9/27に開催された講座の様子をご紹介します。
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◆開催概要

テーマ:「パラバドミントン」
日時:2023年9月27日(水)19:00~20:00
形式:オンライン
ゲスト:平野 一美氏(一般社団法人 日本パラバドミントン連盟 理事長)

今回の講座では、日本パラバドミントン連盟 理事長の平野一美さんをお招きし、パラバドミントンについてさまざまな角度からお話いただき、ボランティアさんから寄せられた質問にもお答えいただきました。

 

◆ゲスト紹介

平野さんは、高校生の頃からバドミントンを始め、以前は、福岡県バドミントン協会の理事として、指導者の育成などを行なっていました。2009年より障がい者バドミントンの指導を開始。2015年に新団体として「一般社団法人日本障がい者バドミントン連盟」の設立に携わり、現在は理事長を務めておられます。

 

◆パラバドミントンについて

バドミントンは、パラリンピック競技としては、歴史が浅いスポーツです。東京2020パラリンピック競技大会から正式競技になりました。
パラバドミントンは、障がいによって6つのクラスに分かれます。SH6(切断や麻痺などの上肢がい)のクラスは、パラスポーツ(特に対戦競技)の中で採用している競技が少なく、珍しいクラスだそうです。

ネットの高さや基本的なルールは通常のバドミントンと同じですが、障がいの種類や程度によって一部ルールが変更されています。
例えば、車いすクラスとSL3クラスのシングルスは、コートの半分を使用します。車いすクラスは、サービスラインから前がアウトとなります。その理由はショートサービスラインより前でプレーをすると、車いす同士がぶつかる可能性があるからです。
また、ネットも通常は上下両方を固定していますが、車いすの場合は下を結ばずにコート作りをされているということでした。

選手が使用する車いすも競技によって特徴が異なります。競技中は前後の動きをするため、後方のシャトルを取るときはのけぞって取ることがあります。そのため、後ろに体重をかけても倒れないように、他の競技よりも後方の転倒防止キャスターが長いのが特徴です。
競技や障がいの特性に合わせて、さまざまな工夫がなされていることが改めて分かりました。

 

◆パラバドミントン国際大会について

質疑応答の後は、2024パリパラリンピックポイントレースについてお話をいただきました。選手は、各大会でポイントを獲得するため年間およそ12〜14の試合に出場しています。1つの大会につき、事前合宿なども含めると、10日〜2週間程度かかります。これを国際大会だけで考えても、年の半分をツアーや合宿に使っていて、その中で練習などもしており、プロ選手と変わらないくらいの時間が必要になるということです。平野さんは、所属する企業のサポートがとても重要になってくるとおっしゃっていました。

11月7日(火)〜11月12日(日)国立代々木競技場第一体育館「ヒューリック・ダイハツ ジャパンパラバドミントン国際大会2023」が開催されます。東京2020パラリンピック競技大会と同じ会場での開催で、2024年に開催を控えたパリパラリンピック出場のポイントレースの1大会です。全試合無料で入退場自由だそうです。ぜひ、会場でご覧ください!

 

◆質疑応答タイム

ゲストのお話を踏まえて、参加者の皆さんからの質疑応答も行いました。
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Q. 国内での大会は、どのくらい開催されていますか?
A. 国内の大会はそれほど多くはなく、肢体不自由者が出場できる公式大会は、「日本障がい者バドミントン選手権大会」と「渋谷オープンパラバドミントン」の2つです。
※パラリンピックレースに出場できるのは、肢体不自由者のみ(知的障がいや聴覚障がいを持つ選手は大会が別)

Q. ダブルスの場合は、同じクラス同士で組むようになるのですか?それとも、クラスが違っていても良いのでしょうか?
A. 選手の組み合わせにルールがあり、各クラス名についた数字がポイントとなり、クラスによってそれぞれのポイントの合計に上限が決まっています。
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・車いす男女、ミックス(WH1、WH2)・・・上限合算数 「3」
・下肢男子(SL3、SL4)・・・上限合算数 「7」
・上肢男子(SU5)・・・上限合算数 「10」
・下肢上肢女子、ミックス(SL3、SL4、SU5)・・・上限合算数 「8」
・低身長男女、ミックス(SH6)・・・SH6同士
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※パラサポWEBより引用
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◆最後に

今回も講座にご参加いただきありがとうございました!
短い時間でしたが、パラバドミントンについて、もっと知りたくなる時間となったのではないでしょうか?

11月7日(火)〜11月12日(日)に行われる大会での、ボランティアの皆さんの活躍も楽しみにしております!

※今後の開催情報は【講座・交流会】のページからご確認いただけます。

 

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